人間は自由意志をもつ主体であり、過ちを犯した者が咎められ罰されることは、古くから共同体における基本的なルールと考えられてきた。一方、自由の存在を否定し「刑罰は無意味だ」とする神経科学や社会心理学の立場がある。はたして人間は自由な選択主体か。私たちが互いを責め、罰することに意味はあるのか。抑止、応報、追放、供犠といった刑罰の歴史的意味を解きほぐし、自由否定論、責任虚構論の盲点を突く。論争を超えて、“人間として生きること”を根底から問う哲学的探究。
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ヘッケルによって提唱された「発生反復説」は、進化発生学に重要な視点と課題を与えた。「発生反復説」の現代的可能性を追求する。19世紀の進化学者、エルンスト・ヘッケルによって提唱された「発生反復説」は、その後いったんは否定されたかに見えた。しかし、1990年代に興隆した進化発生学に重要なビジョンと課題を提供し、無視できない存在となった。『ゴジラ幻論』や『怪獣生物学入門』で話題の著者が本業に立ち返り、「発生反復説」の現代的可能性に正面から取り組む力作。<br>倉谷滋 著
工作舎
2022年12月
ハンプク ゲンソウ
クラタニ シゲル
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人を生かすリーダーシップ 牧師と信徒の健全な牧会 / 金相福 〔本〕
価格:¥1760(税込)
発売日:2020年02月 / ジャンル:哲学・歴史・宗教 / フォーマット:本 / 出版社:いのちのことば社 / 発売国:日本 / ISBN:9784264041429 / アーティストキーワード:金相福
内容詳細:聖書に見るリーダーの資質とは?世界福音同盟(WEA)議長を務めた牧師の中の牧師による経験的リーダー論。目次:1 牧会者の否定的リーダーシップ/ 2 牧会者の正しいリーダーシップ/ 3 牧会者に必要な要素/ 4 聖書からみる仕えるリーダー/ おわりに―一人の牧師がつくられる道
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渡辺 延志 著
筑摩書房
2021年08月
カントウ ダイシンサイ ギヤクサツ ヒテイ ノ シンソウ
ワタナベ ノブユキ
/関東大震災直後に報道された、朝鮮人虐殺を正当化する様々なフェイクニュースが、現代の虐殺否定論を生んだ。長年新聞社に勤めた著者が、報道の責任を総括する。関東大震災直後に報道された、朝鮮人虐殺を正当化する様々なフェイクニュースが、現代の虐殺否定論を生んだ。長年新聞社に勤めた著者が、報道の責任を総括する。== 「関東大震災における朝鮮人虐殺はなかった/少なかった」「正当な自衛行為だった」。学術的には顧みられることがなかったこのような「虐殺否定」論が論文となり、ケンブリッジ大学出版局刊行の書籍に収録される予定があった。執筆者はハーバード大学教授。論文を読み進めてみると、主張の根拠とされているのは当時の日本の新聞だった。震災直後の混乱のなかで紙面に躍ったフェイクニュースは、なぜ、どのように生まれたのか。長年新聞社に勤めた著者が、報道の責任を総括する。==<br>渡辺 延志 著
筑摩書房
2021年08月
カントウ ダイシンサイ ギヤクサツ ヒテイ ノ シンソウ
ワタナベ ノブユキ
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徹底検証 教育勅語と日本社会 いま、歴史から考える / 岩波書店編集部 〔本〕
価格:¥2090(税込)
発売日:2017年11月 / ジャンル:社会・政治 / フォーマット:本 / 出版社:岩波書店 / 発売国:日本 / ISBN:9784000612333 / アーティストキーワード:岩波書店編集部
内容詳細:なぜ、折々に甦るのか?戦後日本社会では否定されたはずが、擁護・肯定論が絶えないその背景と社会への影響を、研究者、ジャーナリストら、多彩な論者が検証する。目次:1 歴史のなかの教育勅語(教育勅語の構造/ 「国家神道」と教育勅語―その狭間にあるもの)/ 2 教育勅語から考える(教育勅語肯定論の戦後史―敗戦直後の擁護論から森友学園事件まで/ 「口“誤”訳」される教育勅語―戦後の教育勅語受容史/ 「おことば」と教育勅語 ほか)/ 3 鼎談教育勅語が照射する現代の社会と教育(なぜ今、教育勅語?/ 日本会議のめざす・・・
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内容紹介 近年のマネジメント論の主流を、真っ向否定する上司本です。 最近では、部下のモチベーションを維持・向上させ、ホメて育てるのが上司の仕事とされがちですが、そんな風潮は間違いだと、小気味よく納得感を持ってぶった切ってくれるのが本書です。 賛否両論を呼びつつ、大きな話題となった前著『伸びる会社は「これ」をやらない 』の続編です。 出版社からのコメント 「部下のモチベーションを向上させて成果を上げる」「リーダーも経営者視点を持って仕事をしよう」「理解のない上司に対しては、部下やお客さまのために自分が防波堤になれ」「フラットな職場を作るよう意識すれば、チームは創造性を発揮できる」 etc… いずれも、近年よしとされている【上司としてのあり方】ですが、実は、これらを本当に実践してしまうと、会社やチームの成績は下がり、当然、「管理者」としてのあなたの評価も下がってしまいます。決定権限を持たない中間管理職は、「理解のある上司」になることはあきらめ、ある意味で「嫌われる上司」にならなければなりません。企業経営者の間で人気が高まっている「識学」の第一人者が、その理由を丁寧に解説する「上司本
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発売日:2017年10月 / ジャンル:哲学・歴史・宗教 / フォーマット:文庫 / 出版社:Kadokawa / 発売国:日本 / ISBN:9784044003395 / アーティストキーワード:堀秀彦
内容詳細:数学者の論理的思考と、哲学者の機知を兼ね備えたB・ラッセル。第一部では問題の本質を明らかにするために原因分析を行い、解決策を論じる。第二部では幸福を獲得するための具体的な方法について解説。晩年は平和活動に身を捧げた哲学者ならではの、時代を超えて読み継がれる名著。どことなく不安定な社会情勢下、自己を否定しがちな風潮の現代に、平和の意味を問い直し、あらためて幸福になることの意味と方法を示す。目次:第1部 不幸の原因(何がひとびとを不幸にさせるのか?/ バイロン風な不幸/ 競争/ 退屈と興奮/ 疲労/ 嫉妬/ 罪・・・
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[本/雑誌]/幸福論 / 原タイトル:The Conquest of Happiness (角川ソフィア文庫)/B・ラッセル/〔著〕 堀秀彦/訳
店舗名:ネオウィング Yahoo!店
価格:¥880(税込)
数学者の論理的思考と、哲学者の機知を兼ね備えたB・ラッセル。第一部では問題の本質を明らかにするために原因分析を行い、解決策を論じる。第二部では幸福を獲得するための具体的な方法について解説。晩年は平和活動に身を捧げた哲学者ならではの、時代を超えて読み継がれる名著。どことなく不安定な社会情勢下、自己を否定しがちな風潮の現代に、平和の意味を問い直し、あらためて幸福になることの意味と方法を示す。
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恋愛制度、束縛の2500年史 古代ギリシャ・ローマから現代日本まで 光文社新書 / 鈴木隆美 〔新書〕
価格:¥1012(税込)
発売日:2018年12月 / ジャンル:哲学・歴史・宗教 / フォーマット:新書 / 出版社:光文社 / 発売国:日本 / ISBN:9784334043889 / アーティストキーワード:鈴木隆美
内容詳細:日本人、恋愛もガラパゴス化していた?!西欧の恋愛制度が確立していく歴史を追うとともに、それが日本に輸入され、いかに変質したのかを、気鋭のプルースト研究者が軽妙な筆致で綴る。目次:第1章 古代ギリシャの恋愛/ 第2章 古代ローマの恋愛/ 第3章 キリスト教と恋愛/ 第4章 中世宮廷恋愛/ 第5章 ロマンティックラブとは?/ 第6章 明治期から大正期にかけて―日本における「恋愛」の輸入/ 第7章 西欧における恋愛肯定論と否定論、精神分析のヴィジョン/ 第8章 現代日本の恋愛
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【ロングセラー 8刷出来】 5000の事業を支援し、自らも起業したリクルートの元新規事業開発室長が明かす、膨大な失敗と成功の末に掴んだ「超具体的方法論」 「これぞ本当にガチの実践論 新規事業に悩む大手中堅企業にマジで薦めまくってます」 (経営学者 入山章栄氏) 不確実性の高い新規事業の成功確率をいかに高めるか この本で学べる「やるべきこと」「やってはいけないこと」 ・初期のチーム人数は 2人が最強。 4人以上は避けろ ・サービスのリリース直後にマーケティングはするな ・新規事業「特区」であっても既存事業の意見は聞いておけ ・「特区」をつくるより「決裁権限を降ろすこと」を重視しろ ・プラン段階で 「当社でやる意義」は問うな ・社内プレゼンには、「顧客の生の声」を載せろ ・筋のいいサービスすら 最初は99.9%が否定する。 気にするな ・ 顧客のところへ「300回」行け 新規事業を手掛けることが最高のキャリア戦略でもある理由 ・「人生100年時代」、80歳まで働かないといけない ・しかし数年前の成功モデル・スキルさえ、すぐ陳腐化する ・ただし、ゼロから「事業を立ち上げる」ス
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渡辺和子とジョルジュ・バタイユの「小さな死」論が「性」で交差することに着目し、タブーとしての見方が根強い高齢者の性問題の事例を通して、「個別的人間存在への否定=小さな死」の存在を明らかにする。
■カテゴリ:中古本
■ジャンル:産業・学術・歴史 哲学・思想
■出版社:東信堂
■出版社シリーズ:
■本のサイズ:単行本
■発売日:2018/11/01
■カナ:チイサナシセイガクニュウモン オオバヤシマサユキ
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なぜデモや抗議活動の参加者は群衆や暴徒と名指されるのか。なぜ人が集まると危険とみなされるのか。本書ではこれらの眼差しの起源を植民地統治にみる。英米文学からカリブ/アフリカ文学までを扱い、植民地出身の知識人が、否定的な群衆像をいかにして大衆や人民、民衆という主体へと肯椎的に読み替えたかをたどる。ジョウゼフ・コンラッド、C.L.R.ジェームズ、リチャード・ライト、ジョージ・ラミング、グギ・ワ・ジオンゴらをめぐる、新たな第三世界文学論。
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本書は、従来の社会福祉論を弁証法的否定によって乗り越えた学術書である。そして従来の社会福祉論は、全く資本主義社会の生産様式との無関連で論述されている。しかも「なぜ、いかにして社会福祉が現に今あるように成立しているのか」を根底から把握していない。現在の社会福祉の変革の可能性と条件を明らかにしていない。そして福祉手段(社会福祉の法制度等)の側に視点を置き、無法則に論じたものであった。本書は、資本主義社会の生産様式との連関の下で、「なぜ、いかにして社会福祉が現に今あるように成立しているのか」を根底から把握する。しかも現在の社会福祉の変革の可能性と条件を明らかにする。そして福祉手段と福祉目的(福祉利用者の多様な個人及び共同の潜在能力(抽象的人間生活力=生活力・抽象的人間労働力=労働力)の維持・再生産・発達・発揮の成就)の統一的視点の下に、従来の社会福祉論を合法則的に克服しようとするものである。それはまた、福祉利用者の多様な個人及び共同の潜在能力に適合した公的責任・具体的権利・社会福祉の必要充足の原...
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発売日:2010年07月 / ジャンル:社会・政治 / フォーマット:本 / 出版社:弘文堂 / 発売国:日本 / ISBN:9784335551390 / アーティストキーワード:大澤真幸 / タイトルキーワード:ゲンダイシュウキョウイシキロン
内容詳細:社会は宗教現象である。―現代日本を代表する社会学者が、ポストモダンの現在における社会現象や出来事を、宗教現象として解釈する。目次:社会は宗教現象である/ 第1部 宗教原理論(宗教の社会論理学/ 中世哲学の“反復”としての「第二の科学革命」/ 法人という身体)/ 第2部 現代宗教論(悲劇を再演する笑劇―現代日本の新興宗教をめぐって/ 父性を否定する父性/ 仮想現実の顕在性)/ 第3部 事件から(Mの「供犠としての殺人」―吉岡忍『M/世界の、憂鬱な先端』をもとにして/ バ・・・
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内容(「BOOK」データベースより) バブル期には絶賛された日本的経営も、いまや全否定の対象とすらなる。だが大切なのは、日本型組織の本質を維持しつつ、腐った組織に堕さないよう、自ら主体的に思考し実践していくことだ。本書は、流行りのカタカナ組織論とは一線を画し、至極常識的な論理をひとつずつ積み上げて、組織設計をめぐる多くの誤解を解き明かす。また、決断できるトップの不在・「キツネ」の跋扈・ルールの複雑怪奇化等の問題を切り口に、組織の腐り方を分析し対処する指針を示す。自ら考え、自ら担うための組織戦略入門。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 沼上/幹 1960年静岡県生まれ。一橋大学社会学部卒。同大学院商学研究科修士課程修了。現在、一橋大学大学院商学研究科教授。専攻は経営戦略論、経営組織論、経営学方法論。経営戦略や経営組織の基本的な考え方から、日本の技術革新や日本的経営・日本型組織まで、地道に、しつこく徹底的に考え抜く研究者。著書に『液晶ディスプレイの技術革新史』(白桃書房、日経経済図書文化賞・毎日新聞社エコノミスト賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されてい
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ブッダは本当に差別を否定し万人の平等を唱えた平和主義者だったのか?近代の仏教研究は仏典から神話的装飾を取り除くことで、ブッダを平和主義者で、階級差別や男女差別を批判し、業や輪廻を否定した先駆的人物として描き出してきた。だがそれは近代的価値観を当てはめ、本来の内容を曲解したものにすぎない。では、ブッダの真の偉大さは一体どこにあるのか。これまでのブッダ理解を批判的に検証し、初期仏典を丹念に読みとくことでその先駆性を導き出す革新的ブッダ論。
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数学者の論理的思考と哲学者の機知を兼ね備えたラッセル。第一部では不幸の原因分析と、思考のコントロールの必要性を説き、第二部では関心を外に向けバランス感覚を養うことで幸福になる術を提案。学者の論理的思考と、哲学者の機知を兼ね備えたB・ラッセル。第一部では問題の本質を明らかにするために原因分析を行い、解決策を論じる。第二部では幸福を獲得するための具体的な方法について解説。晩年は平和活動に身を捧げた哲学者ならではの、時代を超えて読み継がれる名著。どことなく不安定な社会情勢下、自己を否定しがちな風潮の現代に、平和の意味を問い直し、あらためて幸福になることの意味と方法を示す。<br>B.ラッセル
角川書店
2017年10月
コウフクロン
ラツセル B
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発売日:2016年06月 / ジャンル:哲学・歴史・宗教 / フォーマット:本 / 出版社:勁草書房 / 発売国:日本 / ISBN:9784326102525 / アーティストキーワード:金森修
内容詳細:『昭和前期の科学思想史』に続き、1940年代後半〜80年代前半まで、わが国の科学思想史を語る上で欠かせない重要人物の思想と論点を跡付けるとともに、医療問題の大前提となるインフォームド・コンセント論の発生と成熟、戦後に成立した“原爆文学”の意味までを問う。わが国の科学思想史の過去から現状を俯瞰する基礎資料。目次:第1部(武谷三男論―科学主義の淵源/ 生物学者・柴谷篤弘の科学思想/ 下村寅太郎という謎―「精神史」としての科学思想史と「自己否定の自覚」)/ 第2部(科学論の展開―武谷三男から廣重徹へ/ 生命・・・
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※メール便不可商品※万葉集をどのようにして古代和歌史の中に定位させるか。これまで、限定的な資料から古代和歌史を考えることの限界が叫ばれ、歌人論・成立論・表記史などの、長らく万葉集を読む拠り所とされてきた枠組みの多くが否定された。本書では、限界突破を目指し、編纂者家持が先人歌人の歌をどう取り込んでいるかという視点を設定。歌内部の要素である表現に即して、語や文法の通時的変化を追う日本語学的アプローチを用いながら、飛鳥時代から平安時代に至る語法や表現形式の変化を明らかにする。表現の変遷を具体的に追い、歌が文芸として成立する過程を描いた新しい方法論!
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万人の平等を唱えた平和主義者ブッダは、
人々の期待が生んだ神話に過ぎない――
誤謬と偏見を排し、その実像に迫る!
ブッダは本当に差別を否定し、万人の平等を唱えた平和論者だったのか? 近代の仏教研究は仏典から神話的装飾を取り除くことで、ブッダを平和主義者で、階級差別や男女差別を批判し、業や輪廻を否定した先駆的人物として描き出してきた。だがそれは近代的価値観を当てはめ、本来の内容を曲解したものにすぎない。では、ブッダの真の偉大さは一体どこにあるのか。これまでの理解を批判的に検証し、初期仏典を丹念に読みとくことでその先駆性を導き出す革新的ブッダ論。
ちくま新書 1763
清水俊史/著
出版社名 筑摩書房
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-480-07594-9
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